保活されたみなさま、お疲れ様です。
ちょうど来年度4月保育園入園の合否が出てくる時期になってきたので、
新設園ってどうなの?
何も評判が聞けなくて不安・・
先生はみんな新しい先生なの?大丈夫?
と不安になられているママパパさんに向けて、書いてみます。
目次
【体験談】新規園に受かったときのこと
上の娘は、2017年4月、当時生後6ヶ月で、0歳児クラスに入園しました。
認可保育園を第30希望まで出しましたが、全て落選。
認可の二次募集のキャンセル待ちで唯一内定いただいたのが、今の保育園です。
保育園に受かったら4月に仕事を復帰しようと考えていたので、受かった時点でここに行こうと思いました。
とはいえ、ここは、娘が入園する4月から開園する新設の保育園。
希望順位の高い保育園は全て見学を済ませていたので、
見学をしていないことにとても不安を覚えました。
どんな先生がいるの?
園の雰囲気は?
新人の先生ばかりなんじゃないか?
そもそもちゃんと先生の確保できてるの?
園庭は?
お散歩コースは?
離乳食は?
など、当時の不安な点を挙げたらキリがなかったですね。
内定いただいた園に電話をかけ、事前見学をしたい旨を伝えましたが、
「入園前に入園者への説明会および見学会を設けるので、そのときまで待ってください」とのこと。
新設園は、設備の準備や人材の確保に入園月のギリギリまで追われているところが多いです。
それでも不安でしょうがなかった私は、外観だけでいいから一目でも!と思い、内定の連絡があった日に早速新設園に行ってみました。
(外から見るだけなので、アポなしです)
当たり前ですがドアも窓も閉まっているので、中の様子はほとんどわかりません。
少し見えましたが、部屋の中はまだおもちゃや本棚、ロッカーもなく、ガラーンとしていました。
でも、立地を目で確認することで、
目の前の道路の幅や車・人通りなどを把握することができました。
よし、あとは不安な点は全て、直前の説明会で確認しよう。
ということで、内定をいただいた新規園に行くことに決めました。
後日行われた説明会の後に、個別面談も設けられました。
園長先生との面談でしたが、やはり先生の顔や雰囲気、園の雰囲気がわかると安心します。
最後に何か質問はあるかと聞かれたとき、
「初めは預けることに不安で不安でしょうがなかったんですが、先生や園の雰囲気をみて安心しました。4月からよろしくお願いします。」
と答えたのを今でも覚えています。
現在、入園して約2年が経ちます。
今の保育園に、今まで一度も、何の不満も不安もなくお世話になっています。
新規園に受かったらまずやること
新規園に受かったはいいけど不安だ、預けて大丈夫かなと思っている方へ。
不安はできる範囲で解消しておきましょう。
入園前に得られる情報は正直少ないですが、大切な我が子を預けるのですから、できることはしておきたいですし、後悔はしたくないですもんね。
では何ができるか?
以下、私がやったことをご紹介します。
公立と私立、また、認可・認証・認可外、企業主導型保育園など、保育園の形態によってできることは変わってきます。
あくまで以下は、私が通わせている私立の認可保育園の場合ですが、それ以外の形態でもできることはあると思うので、ご参考にしていただければ幸いです。
1.園の外観を調べる
新規園の場合、なかなか開園直前まで園見学ができない場合が多いです。
しかしそこで諦めるのではなく、ぜひ外観だけでも確認しに、直接足を運んでみてください。
・園の外観全体は?窓は多い少ない?窓は曇りガラス?天井の高さは?外壁はどんな?
・1階建?2階建?2階建の場合は、0・1歳児など低月齢が2階で3・4・5歳児など上の学年の子が1階になることが多いです。
・園庭の有無。あるのであればどのくらいの広さ?遊具は?
・園の入り口。門の施錠は?ベビーカーや自転車を置くスペースの有無は?
・目の前の道路状況は?道幅、ガードレールの有無、車や人の通りを確認。
・園の近隣の建物状況。戸建て住居?アパート?ビルであればどんなテナントが入っている?
これだけでも、実際に目で見ることで少しイメージが湧いてきます。
他にもチェックできるところがあればしておきましょう!
2.電話で問合せする
私は区の保育園に関する資料から、新規園の問合せ先電話番号を入手しました。
時間帯によっては人がおらず電話が繋がらないこともあると思いますが、その場合は時間帯を変えて何度かかけてみましょう。
また、電話に出た人が園についてそこまで知らない人であることもあるので、その場合も責任者(担当者)がいる時間を確認して改めてかけてみるといいと思います。
電話ではこんなことを聞いてみました。
▶︎園内見学の可否・時期
▶︎園についての資料の有無・入手方法
▶︎その他今聞きたいこと
園の担当者(施設長の場合もあります)の方も忙しいと思いますが、きっとできる限り答えてくださるはずです!
3.求人情報を見る
新規園の名前をネットで検索してみましょう。
園専用のHPができていればラッキーですが、まだできていない可能性の方が高いです。
では何を見るかというと、保育士の求人情報です。
その園が保育士募集の求人情報を出している場合、どんな条件でどんな人を募集しているのか、また園のアピールポイントがわかったりします。
▶︎応募条件
保育士資格取得、保育士資格取得見込みの記載。パートやアルバイト募集の有無など。
▶︎勤務時間
シフト時間など明確な記載があるか?残業の有無など。
▶︎給与や手当、福利厚生などの待遇
給与が不当に低くないか?手当や福利厚生の充実は、保育士の質を上げ満足度を高めてくれひいては子供に還元されることが期待できます。
▶︎アピールポイント
求人情報であれば、その園のアピールポイントが記載されていることが多いです。新規園なので園の雰囲気といった記載はないと思いますが、設備面・待遇面・園の方針や特色といった視点で書かれていたりします。
(例)
・完全週休二日制
・託児可能
・アットホームな園
・ダンスやリトミックを取り入れた園
・食育として食と触れ合う機会を作っている園
保護者の方にとって保育士求人情報は直接の関係はありませんが、意外と園の情報収集の助けになったりします。
4.運営母体を調べる
公立の保育園であれば、運営母体は市区町村などの自治体になります。
私立であれば、社会福祉法人、株式会社などいくつかの運営母体が存在します。
▶︎社会福祉法人
社会福祉法人が経営している保育園の特徴は、一般的に歴史が長く運営が安定しているといわれています。
新規園の社会福祉法人がすでに他の場所で保育園を運営している可能性があるので、ネットで調べてみましょう。
保育方針や理念は系列園で統一されていることが多いので、系列園を調べることで、新規園がどんな保育園になるのかをイメージすることができます。
▶︎株式会社
2000年の規制緩和をきっかけに、最近では株式会社が運営する保育園も増えてきました。
例えば、大手どころでいうと以下の企業が保育園事業を行なっています。
・JPホールディングス
・ポピンズ
・ピジョンハーツ
・こどもの森
・アートチャイルドケア
・ココファンナーサリー
株式会社が運営する保育園の運営資金は、株式や利益になります。
そのため、運営方針が明確で、他の園との差別化のために保育士の待遇をよくしている場合も多いようです。
ちなみに私が受かった新規園は、”株式会社”が運営しているこのパターンでした。
運営母体である株式会社名を検索し、企業情報や他にどんな事業をしているか?をみると、何かしらイメージが湧くこともあるかもしれません。
新規園のメリット
私が感じている新規園のメリットです。
1.施設やおもちゃが新しくて綺麗
やっぱり、全てが新しくてキレイって気持ちいいです!
おもちゃや絵本はくたびれたり汚れたりしていないし、テーブルや椅子、給食室も全てがピカピカ。0・1歳児のこどもだとなんでも口に入れたり舐めたりしちゃうので、綺麗な方がいいですよね。
2.クラスの持ち上がりがなくスタートラインが皆同じ
例えば0歳児クラスで入園した子は、通常1年後に1歳児クラスへそのまま進級します。そして、園のクラスは学齢が上がるにつれて定員の枠が増えることが多いです。
なのでこの場合、1歳児クラスで初めて入園すると、すでに0歳児クラスから通っている子達と同じクラスになるということですね。
0・1歳児くらいであればさほどですが、上の学齢になると仲良くしているお友達や一緒に遊ぶお友達といったグループがなんとなくできている可能性もあります。(まあできていたところで問題あるかといったらないですけどね!)
どの学齢クラスに入園(転園)しても、全員”この園が初めて”といった点では、まっさらな状態で新しくお友達を作る環境があるかもしれませんね。
3.先生と一緒に園のカラーを作っていける
先生も、こどもも、親も、みんなこの園が”初めて”です。
こんな言い方するとおこがましいのですが、先生とこどもと親が三位一体となって園の雰囲気やカラーを創り上げることができます。
園によっては初めから行事やイベントなどきっちり決まっているところもあると思いますが、親に意見を聞いてくださったり要望を受け入れてくれることもあります。
例えば、
「保護者参加のこんな行事があると嬉しい」
「○○公園へのお散歩ルートは、こっちの方が車の通りがなくて安心ではないか?」
「保護者保育では給食も食べてみたい」
などなど。
実際に上記のような声を反映したというお話を伺いました。
もちろんできることとできないことはありますが、先生方も「いい園にしよう!」という想いがあるので保護者の声にも耳を傾けてくれやすいのかなと思います。
4.園の第1期生になれる
その園の第1期生は、自然と先生方も思い入れが強くなります。
卒園時にはひときわ感慨深く感じるのではないでしょうか。
卒園してからも素敵な関係が続いていくと嬉しいですね。
新規園のデメリット
1.どんな先生がいるかわからない
やはり事前に見学ができないので、どんな先生がいるかは入園後にしかわかりません。
私は保育園の見学時にいつも先生をよく観察するようにしています。
先生のこどもへの関わり方、声のかけ方から、先生の表情や年齢層・性別、経験値の推測などしています。
これらが全くできずに入園することが、私が一番不安だったことといってもいいかもしれません。
実際にはとってもいい先生方で入園後に安心したのですが、こればっかりはわからないなぁと思います。
運営も先生方もダメすぎて初年度で多数者が転出した新規園も知っているので。。
ちなみにもし新規園に系列園があれば、そこから経験のある先生を引っ張ってきている可能性はあるかもしれないです。
2.開園直後はバタバタする可能性も
毎年4月の時期は、入園と進級でどこの園でもバタバタしています。
新規園はなおさらです。
娘の時も、0・1歳児クラスは親が見えなくなるとほぼみんなギャン泣き、「うわ…壮絶だな…」と感じていました。
私の話ですが、慣らし保育の初日、娘はまだ仰向けかうつ伏せで足をバタバタしている状態の中、すでに同じクラスでも歩いている子がいました。
娘が床に引いた布団の上で仰向けのまま昼寝を始めたのですが、歩き回っている子に踏まれるのではないかとヒヤヒヤしました。
0歳児であればまだ睡眠のタイミングはこどもそれぞれ。
こうやって寝ちゃった場合、このまま床なのかな?どこかに移動させてくれるのかな?それとも保育士さんがずっと側で見ててくれるのかな?と思いました。
その時口には出さなかったのですが、翌日、この件について施設長さんが「配慮が足らずに申し訳なかったです。ああいう場合はベッドに寝かせるようにします。」と言ってくれました。
きっと慣らし保育後の反省会か何かで話が挙がったのがわかりませんが。。。
こういうときどうする?というのは細かいレベルだとまだ園で定まっていないこともあるかも?と思いました。
逆にこうやって園側ですぐに対応してくれたことは好感が持てました。
先生方は、こどもの安全と安心が第一で動いてくださっています。
もしかしたら他の身の回りの小さなところは、抜けていたりするかもしれませんが、落ち着いてくるまでの4・5月の時期はそういうこともあると念頭に置いておきましょう。
まとめ
体験談をもとに、新規園についてのメリットデメリットを私なりにまとめてみました。
保育園で初めて人に我が子を預ける方も多いと思います。きっといろいろ不安ですよね。
私も当時新規園に娘を入れることにとても不安を感じていました。
蓋を開けてみれば、いい園といい先生方で本当に日々感謝しています。
もしも入園後に不安や不満を感じるようであれば、そのときは転園も視野に入れましょう。激戦区で年度途中でも転園はよく行われていますので。
新規園への申込を検討している方、新規園に受かった方へのご参考になれば幸いです。
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