「母乳出てる?」
「栄養は?母乳?」
みんなして母乳、母乳、母乳・・・
産院でも健診でも、ネットをみても、しまいには病院で会った知らないおばあさんにも。
母乳神話は根強く、母乳が出ない母親はどうしても自分を責めてしまいがちです。
私も、そんな一人でした。
藁にもすがる思いで、母乳を出すためにいいといわれたことはとにかく何でもやってみました。
私が聞いて実践したことはこちらです。
目次
■1日2ℓ以上の水分をとる
2ℓというと、意識して摂取していかないとなかなかその量にはなりません。私は温めた麦茶を飲みまくっていました。たまに気分を変えて、カフェインレスのアップルティー、ルイボスティーを挟みました。
■日中は、こどもと一緒に横になって寝る
お母さんは睡眠不足ですよね。なんてったって休む暇なんてないですから。私は、家が片付いていないとどうしても気になる性格です。ですが、そこはぐっと我慢して家事は少し休み、できるだけこどもと一緒にお昼寝しました。
■食事はなるべく和食にする
母乳によい食材、よくない食材をネットで調べ、和食中心になるようにしました。正直、食事をちゃんと作る余裕なんてないです。なので、例えばほうれん草をレンジでチンしておひたしにする。ツナ缶やサバ缶を利用する。できるだけ手間をかけない工夫をしました。
■アイスクリームやお菓子、揚げ物などは食べない
母乳にはよくないといわれていますね。ただあんまり我慢のしすぎはよくないので、たまには食べていたと思います。
■1日3食、時間がなくても抜かさないようにする
これがなかなか難しいです。私はだいたい朝は買っておいたパンとフルーツ、もしくはごはんと納豆でした。肉まんをチンして食べたりもしました。
■授乳前に温かいタオルで胸を温め、おっぱいマッサージをしてから飲ませる
胸を温めると、血流がよくなり母乳も出やすくなります。おっぱいマッサージといってもそんなに時間をかけるものではなく、おっぱいと乳首をほぐして赤ちゃんが飲みやすくするイメージです。
■「母乳にいい」というハーブティーを定期購入し飲む
サンプルでいただいたハーブティー、母乳にいいのであれば続けてみようと思い定期購入。授乳期は飲めるお茶の種類が少ないので、飽きの来ないすっきりしたこのハーブティーは1日1杯続けられました。
■ごぼう茶を飲む
助産師さんに勧められました。私はちょっと苦手・・・でしたので飲み続けるのは断念しました。
■葛根湯を1日3回飲む
こちらも別の助産師さんに勧められました。こちらもちょっと苦手・・・だったので1週間しか続きませんでした。
■肩甲骨を旦那にマッサージしてもらう
ただでさえ凝り性の私の肩は、授乳や抱っこでますますガチガチに。肩甲骨が凝っていると母乳の出は悪くなります。仕事から疲れて帰ってきた旦那には申し訳なかったのですが、お願いしてマッサージをしてもらっていました。
■靴下二枚履きや腹巻で身体を冷やさないようにする
秋~冬にかけての時期だったので、身体が冷えて血流が悪くならないようにしました。ヒートテックやレッグウォーマーも活用。お風呂もゆっくりつかるようにしました。
■母乳外来に通う
初めて行ったのは、小児科内で看護師が行っている母乳外来でした。ただ、まだ新生児の我が子を風邪でもないのに小児科に連れて行くのは不安だったので、母乳外来専門のところに通うことにしました。母乳で有名な桶谷式です。助産師がおっぱいマッサージや授乳の仕方などをチェックしてくれます。母乳外来に行くかどうか迷っている方は、一度気軽に行ってみるといいと思います。行くなら早ければ早いほどいいですよ。
■ストレスを溜めないようにする
睡眠不足で自分の時間が取れない中、ストレスを溜めないというのはなかなか難しいですよね。私は旦那にこどもを見ていてもらい、お風呂の時間だけは確保して一人の時間を作っていました。好きな香りのボディクリームを塗ったり、アロマを焚いたりもしました。
■頻回授乳する
母乳はとにかく赤ちゃんに吸ってもらわないと出てくるようになりません。
初めの1~2か月は、1日に10回以上授乳していました。
いろいろ試した甲斐あって、自分で搾乳すると40mlくらい出てくるようになりました。
それでもなかなか飲んでもらえず、産院に体重チェックに行くと1回に飲めた量はだいたい10ml・・・
おっぱいをくわえさせても、足をじたばたさせるわ、泣き出すわでそんな姿をみると本当に悲しくなりました。
ミルクならごくごくおいしそうに飲むのに。。。
私はいつしか授乳時間を苦痛に感じるようになっていました。
1か月検診で行われた体重チェックでは、成長曲線の下線に位置しているとのことで、
ミルク80mlを1日7~8回足しなさいと、先生から指導されました。
ミルクばっかり足していたらそのうちおっぱい飲まなくなっちゃうんじゃないか。。。
そんな不安があり、ミルクをたくさん足すのは本当に嫌でした。
ところが、そんな中、私が完母を諦めるきっかけとなる出来事が起こりました。
娘がRSウイルスに感染し、治療でICUに入院することになったのです。
(詳しくはこちらの記事に書いております)
呼吸が苦しく哺乳ができなかったので、入院中は点滴をしていました。
無事に元気に退院できたのですが、一時、命の危険もある状態だったので、もう母乳かミルクかなんて、そんなことどうでもよく思えてきました。
ただただこの子が元気に育ってくれればいい。
そう、思うようになりました。
もちろん、様々な研究結果から、母乳には多くのメリットがあるということが知られています。
赤ちゃんの栄養で母乳に勝るものはない、そうだと思います。
でも、私が完母にこだわりすぎていたことで、
自分で育児を楽しくなくしてしまっていました。
周りが見えなくなり、旦那にもイライラをぶつけてしまっていました。
何より、赤ちゃんがきっとプレッシャーを感じてしまっていたかもしれない。
ママ、笑顔忘れちゃってたよね。
それからは、私の目標は、「絶対完母」から「できれば完母」になりました。
母乳にいいことはもちろんその後も続けています。
ですが、気持ちがラクになり、授乳ができる今この瞬間が幸せで、とてもいとおしいと感じるようになりました。
完母を目指している方、ぜひ、がんばってほしいです。
でも、こだわりすぎて自分を追い詰めないでください。
赤ちゃんもママも、幸せじゃなくなるのが一番悲しいことです。
4か月の今、ミルクは足しています。
母乳よりミルクのほうが多かった時から比べると、だいぶ母乳の割合が多くなりました。
5か月になれば離乳食も始まり、栄養はそこからも取れるようになります。
でも、これからも母乳はできる限り、あげていこうと思います。