子育て真っ最中というタイミングで、家の中で転倒し骨折。
手術のときのことと日常生活が詰んだ話です。
今は手術も抜糸も終わって、地道にリハビリ中。ですがまだ右手が不自由なので1人で家事育児が回せません。
需要ないと思いますが備忘録的な感じで時系列で記録します。
目次
家の中で転倒して右手を骨折
リビングからキッチンへ移動しようとした際に、ベビーゲートを跨ぎきれずに足を引っ掛けそのままうつ伏せに床へダイブしちゃいました。
背中には抱っこ紐に入れた6ヶ月の息子がいたので、その分の重量もプラスされ変に右手を打ち付けたようで激痛が走りました。
ドタン!!
という私が倒れた音と
「いたぁーー!いたぁーーーい!いたぁーーーいーーー!」
という叫び声に、下の階から旦那が慌ててやってきました。
息子もびっくりしたのか私と一緒に泣いていましたが、旦那が抱っこするとすぐに泣き止みました。息子は幸いにしてかすり傷一つなくすみました。(唯一の救い)
2歳娘は事の一部始終をリビングから見ており、「ママ!ママ!だいじょーぶ?」と心配してくれていました。
取り急ぎネットで調べたところ、この場合の応急処置は、冷やすことと、心臓より上の位置におくこと。
だんだん腫れてきたのと動かすと痛むので、保冷剤で患部を冷やしながらソファの肘掛けに右腕を置き、休みました。その日の夜は頭痛と患部の痛みでなかなか寝れず、ロキソニンを飲んで寝ました。
近くの整形外科で検査
朝になり、家の近くの整形外科に駆け込みました。
整形外科ってほんと混んでますよね・・待合室で1時間は待たされ、やっと診察。腫れた右手を見た先生は「とりあえず、レントゲン。骨が心配だからね。」とのこと。
レントゲンを撮ったら案の定骨折していました。。
右手の中指の付け根あたりをぽっきりと。
先生からは、このまま保存治療といって患部を固定し自然に骨がくっつくまで待つ方法と、手術をして骨を固定する方法があると言われました。
私の場合、折れた骨が少しねじれており、このまま骨がくっつくと機能に支障が出る可能性もあるということで手術を勧められました。
私としては、自分のことはおろか子2人の世話ができないこの危機的状況から1日も早く復活したいんです!という気持ちを伝えました。
「早く動かせるようになりたいんだったら、手術。」と言われたので、手術をすることに決めました。
こちらの整形外科は初めてかかった病院でしたが、運良く先生が慈恵医大(東京慈恵会医科大学附属病院)の形成外科の教授の教え子だったので、その教授宛に紹介状を書いていただきました。(手術はこの病院ではできないと言われたので)
紹介状を持って大病院へ
翌日、慈恵医大本院の形成外科の外来を受診しました。
レントゲン、採血、採尿、問診が終わり、やっと先生の診察。
手術日が週末挟んだ3日後に決まりました。手術時間は1時間半。日帰り手術。その他手術当日の流れを一通り説明されてこの日は終了しました。
手術した日のこと
手術日当日は、朝に上の子を保育園に送り出し、下の子を義母に預け、旦那が付き添いで病院まで来てくれました。
手術するので、顔はファンデーションもつけられずすっぴん(まぁ怪我してから毎日すっぴんでしたが)、ネイルもNGで爪は短く切り、アクセサリーは外して、コンタクトレンズは病院に着いてから外しました。
右手が使えないことで日常生活がいつもの倍以上に慌ただしかったからか、自分の手術について考える余裕もなくどこか他人事だった私。
病院で渡されたガウンに着替えて手術の待機をしている間に、じわじわ実感が湧いてきて緊張してきました。
そして、いよいよ手術室へ。
まずは左腕に点滴。
血管が細いらしくいつも一発でルートが取れないのですが、この日も案の定1回失敗されました。(出産のときは4回目でやっととれたからまだマシでしたが)
右足の親指は心拍数を測定する機器かな?をつけられました。
次に、放射線から保護するためのカバーのような重しを身体の上に乗せられます。顔の上にはカバーを被せられて何も見えなくなり、聴覚だけがより研ぎ澄まされました。
いよいよ右手の麻酔。
右腕の脇付近に、まずは表面麻酔を打ちます。チクっとするくらいで、点滴の痛みよりマシ。
そしてそのあとに本麻酔を打ち流し込みます。
右腕の付け根を強く縛り上げているのでそもそも右手の感覚が薄くなっており、そこに麻酔が流れてどんどん感覚がなくなっていきました。
先生が「これどう?痛い?」と聞いてきました。トントンっと何かが手に当たる感じがあるくらい。
これでオペの準備はOKです。
右手を洗われ消毒されて、「じゃあ始めるよー」との声でオペが始まりました。
診察した教授が執刀医で、他に2名の先生が補助で立会い、他看護師2、3名がついていました。器具のカチャカチャする音と、先生たちの会話音が聞こえてきます。ときおり、機械音と腕に振動がきます(多分、骨折部の周りにボルトをねじ込んでいる振動)。
今皮膚切られてるのかな?今ボルト埋め込んでるのかな?痛くはないけど想像ばかり膨らんで怖かったので、なんとか気を紛らわそうと歌をうたい始めた私。
ブツブツ言ってるのが聞こえたのか、
執刀医「…ん?なに歌うたってんの?」
私「はいぃー」
医「なにうたってんの」
私「アンパンマン…のうた」
医たち「笑」
というなんとも和やかな雰囲気でオペが行われました。。
手術は無事に終了。
右手は固定具を添えて包帯で巻かれました。直後にオペ中に撮影されたレントゲン写真を見せられました。骨折した部分にプレートと、ボルトが7本埋め込まれている写真でした。
医「これだけいれれば動かないだろう」とのこと。
抜糸は1週間。
翌々日に初めにかかった整形外科を受診して。
骨がくっつくのは6週から8週かかるから。
リハビリしてってね。
オペが終わるとそう言い残し先生たちはオペ室を出て行きました。
私は点滴やらを外され
「はい、では更衣室でお着替えしてきてください」と看護師さんに言われてオペ室を出ました。
麻酔がまだ効いているので右腕は支えてあげないとだら〜んと落ちていきます。重いし、自分の体の一部じゃないみたいで気持ち悪かったです。。着替えは看護師さんが手伝ってくれるのかと思いきや「じゃあ終わったらロビーでお待ちください」と言ってさっさと行ってしまい、1人で右腕を持ちながらなんとか着替えました。
その後看護師さんに三角巾で右腕を吊ってもらい、書類を渡され、お会計へ。
3割負担で、36,220円でした。
お支払いをして終了。病院に着いてから出るまで、約3時間。
日帰り手術だし全身麻酔じゃないので終わったら「はいお大事に〜」とすぐに帰されます。あっという間といえばあっという間でした。
麻酔が切れる前に痛み止めを飲んでねと言われて痛み止めを飲んでいましたが、それでも手術した日の夕方から早速痛くなってきました。
ジーーンという痛みが常にあり、ときどきジンジン、ズキンズキンという痛みがやってきます。寝る頃が痛みのピークで、痛くて涙をこぼしながら寝ました。翌日からは少しずつ痛みは消え、3日目にはもう痛み止めを飲まずにすみました。
1週間後に抜糸しました
手術から1週間経つ日に、初めにかかった整形外科の先生のところで抜糸をしました。
傷口を見ると十数針縫ってあります。抜糸は麻酔なしだから痛いかなと心配していましたが、それほどの痛みはなく。少しチクチクしただけですぐに終わりました。
リハビリがスタート
抜糸した日の午後からいよいよ本格的にリハビリがスタートしました。
リハビリの目標は平たく言えばグー・パーができるようになること。
怪我してからのたった2週間動かさなかっただけで、関節って全く動かないんですね!物をつかむのがやっとで、物を握るまではまだ全然、程遠い状況です。
ここから3ヶ月くらい週1、2回のリハビリに通いながら、家でも毎日地道にリハビリです。痛くならない範囲で、短時間を頻度高く、続けていくのがポイントだそうです。
右手も使いながら育児家事をやっているので、もうそれがリハビリになっていますね。
そして関節は使い始めると意外とすぐ動くようになってくるもので、抜糸から3日後には息子のオムツ替えや着替えも1人でできるようになりました。包丁が握れるようになるにはまだかかりそうですが。
怪我してから家事育児は回らなくなった
私が怪我をしてから、我が家の日常生活は回らなくなりました。
利き手を使えないので、家事もできないし何より6ヶ月の息子の世話ができないのが一番困りました。
なんとかミルクを作って飲ませることは私1人でできましたが、離乳食をあげたりオムツを替えることができないので、私以外の大人が1人、四六時中家にいる必要があったのです。
うちから1時間と近いけど仕事がある実家の母親と、遠方にいる義実家の母親に、なんとか調整をしてもらって交互に家に来てもらいながら毎日の家事育児を回していました。あとは旦那に毎日毎日、上の子の保育園送迎と下の子のお世話を夜泣き対応含めかなり助けてもらいました。旦那が家事育児なんでもできる人でよかった。。
こんな人生で一番自分が倒れたらいけない時期に人生初の骨折をしてしまうなんて。。なんてツイテナイ。。
その代わり、といっちゃあなんですが、自分のことは助けを借りずに自分でするようにしました。
食事は左手でスプーンかフォークを使って。シャワー、ドライヤー、トイレ、着替えなども初めから一人でなんとかやっていました。幸か不幸か左手はかなり器用に。
結論
乳幼児を育てているときに効き手を骨折すると、日常生活に支障が出まくります。本当に。
小学生くらいまで育っていれば家事ができないのが困るなぁくらいですが、まだ自分のことが何一つできない0歳児と、自分でできることは増えてきたけど自分でやりたくないときもある気分屋イヤイヤ期の2歳児がいるこの時期の骨折は、ほんと絶望でした・・・
こんなケース、そうそうないかと思いますが、乳幼児子育て真っ最中のママさんは、自分のお身体にお気を付けくださいね。