先日、ネットサーフィンをしていてちらっと見かけた絵本『おやすみ、ロジャー』。
”たった10分で寝かしつけ!”というキャッチフレーズで有名ですよね。
あ~そういえばこれ、前に見て気になってたなぁ。うちの2歳半の娘は毎日寝かしつけに1時間はかかるし、ちょっと試してみようかなーと、ポチっと購入してみました。
本が届いたその日の夜に早速試してみました。
絵本の内容とこどもの反応を中心にレビューしてます。
目次
絵本『おやすみ、ロジャー』とは

2010年にスウェーデンの行動科学者が自費出版。あまりに効果が高いため口コミで広がり、イギリスのアマゾン史上初の自費出版本として「総合ランキング1位」を獲得。
アメリカ、フランス、スペインなどでもアマゾン総合1位を獲得し、世界的ベストセラーとなっています。
おやすみロジャーの内容(ネタバレあり)
絵本の内容は、リラクゼーションを目的とした心理学のテクニックに基づき、眠りに効果のあるストーリーになっています。
「ゆっくり、ゆーっくり」
「くたくた」
「いますぐ」
という言葉が多く出てきます。
このような言葉を繰り返すことで、より自己暗示にかかりやすくなるようになっています。
絵本ですが、挿絵は少なく、文字が多いです。




あらすじは、うさぎのロジャーが、きみ(よんでいるあなた)と一緒に眠りにつくまでのおはなし。
あくびおじさんの家に向かう途中で、おねむのカタツムリに会います。
ウトウトフクロウにも会います。
あくびおじさんの家に着く頃には、もうロジャーは眠くなっています。
あくびおじさんは、ロジャーときみに、魔法の呪文を読み出し、魔法の眠り薬を振りかけます。
もう眠くて眠くてくたくたになりながら自分の家に戻ってきて、おふとんに入り、「おやすみ」というおはなしです。
読み聞かせのコツ
寝かしつけの本ですから、できるだけ最大限の効果を発揮するために、”読み方の手引き”が本の1ページ目に書いてあります。
・太字は強調して読む
・色文字はゆっくり静かな声で読む
・【あくびをする】などの箇所は動作の指示に従い、【なまえ】にはこどもの名前を入れて読む
・”ロジャー”は、ロー・ジーャーとあくびをしながら2回読んでも良い
などです。
他にも、
・できるだけおとぎ話にふさわしい声で、他のことに一切邪魔されない環境で読み聞かせましょう
・お子さんは絵を見ながら聞くよりも、横になってお話だけを聞くほうがいいでしょう
などのアドバイスも記載されています。
ちなみに私は、この絵本を読み終えるのにだいたい40分かかりますが、
どれくらいのペースでよんでいるかというと、下記の文章をだいたい20秒でよみます。
『むかしむかし、ロジャーという名前の小さなうさぎがいました。
ロジャーは眠りたくてしょうがないのに、いますぐには眠れない子でした。』
そして、段落ごとに毎回一呼吸置いてから読むと、全部読み終えるのにだいたい40分はかかります。
2歳児への効果検証
我が家の2歳半の娘に読み聞かせてみました。
娘は日中は保育園に通って外でもたくさん遊んできますが、夜はいつもなかなか寝てくれず、9時ごろ布団に入って眠りにつくのはだいたい10時。10時半になることもしばしば。
以前はなんとか9時頃に寝てくれるようにいろいろな方法で寝かしつけを頑張っていましたが、もう諦めて今では電気を消した後は特に寝かしつけはしていません。
そんな娘に試してみました。
1回目
お風呂に入り歯磨きが終わって夜9時頃、「今日は新しい本よむよ〜!」と娘を誘いました。
娘は「なになにー?」と興味を示して一緒に絵本を覗き込みましたが、
「これはね、娘ちゃんは横になっておはなしを聞くだけでいいの。絵はあんまりなくて字ばっかりだからね。はい、お布団入って!」と、布団に入らせました。
電気を消して手元のライトをつけ、さ!朗読スタート!
できるだけゆっくり、段落では一呼吸置きながら、よんでいきます。
娘はずっと静かに聞いていましたが、
15ページ目の「落ちていく、落ちていく」の言葉に
「なにがおちていくの?ねぇ、なにがおちていくの?」
と話しかけてきました。
一旦私はそれをスルーして読み続けます。
すると、それから10分後に
「もーおしまい。もーおしまい!」
と言い出しました。
それでもそれをスルーして読み続けていると、今度はベッドの脇にあるお茶を飲みだしました。
私が読み続けるので、お茶を飲み終わるとおとなしくまた布団に入って聞いていました。
最後のページに近づく頃には、すっかり話についてこれなくなったのかつまんなくなったのか、
「ばすにのってゆられてる、ゴーゴー」
と歌い出しました。
40分かけて最後まで読み終えましたが、娘、寝ず。
期待してたのにこどもが寝なかったことの残念さと読み疲れで、私はそのまま布団に入り寝る体勢に。
私が寝始めたので娘も仕方なく寝始め、結局いつもと同じ時間に寝ました。
翌日、娘がちらっと本を見たので、
「あ、娘ちゃん、このほんどうだったー?たのしかったー?」
と聞いたら、
「うん!ママ、またよんでね!」
と返ってきました。
2回目
初めて読んだ日から数日後の夜、いつものように歯磨きが終わり寝る時間になって、娘が目をこすり眠たそうにしています。
(あ!これはすぐ寝てくれそう!チャーンス!)
と思い、2回目のチャレンジをすることにしました。
電気を消して娘と一緒に布団に入り、また初回と同じ環境にして朗読を始めました。
静かに聞いていた娘。
途中で、
「あくびおじさん?」
「うとうとふくろう?」
と私の言葉をおうむ返ししてきましたが、目がとろ〜んとしていたのでそのうち寝そうだなと。
今回もたっぷり40分かけて最後まで読み終わり、
寝てるかな?(ワクワク)と思って隣を見ました。
・・・
娘、寝てない。
(おはなし、おわった?)っていう顔で見てきました。。
結局この日も、読み終わって20分後くらい(=いつもの時間くらい)に寝ました。
まとめ
この絵本を読んで、またこどもに読み聞かせてみての全体的な私の感想です。
読み聞かせる親は根気が必要?!
正直、読むのが結構大変だなと感じました(笑)
2歳児に読む本としてはページ数が多いし、ゆっくり読む必要があるし、ストーリーに展開がそれほどあるわけではないので、読んでいる方は・・・眠くなります(笑)
こちらが疲れているときはあんまり読みたくないなと思ってしまうところはありました。
寝かしつけの一つの策として試す価値はあり
この絵本は眠りやすくするための工夫が散りばめられていると思います。
ですが当たり前ですが読み聞かせたからってどんな子でも必ず眠るわけではなく、寝る子もいれば、寝ない子もいる。
残念ながら、うちのこどもは寝てくれませんでした。。(泣)
何回か試してみたら、いつかは寝てくれるときがくるのかな。。
とはいえ、寝かしつけで困っているママパパさんは一度試してみる価値はあると思います。
夕方にお昼寝してしまった、一日中家の中にいたので体力が有り余ってる、など、こどもがそもそも寝ない理由はいくつかあるので、それらを取り除いた後でぜひ試してみてほしいです。